スターデルタ(Y-Δ)始動方式【その1】
電動機の容量は大きくなればなるほど、始動電流も大きくなります。大きな電動機を始動させたいときは、始動電流に耐えられるように遮断器や配線の容量を大きなものにしなければなりません。しかし、始動時のみという短い時間のためだけに、大きな容量の遮断器や配線を設置するのは経済的ではありません。そこである容量以上の電動機を使用するときは、一つの方法としてスターデルタ始動方式がもちいられます。
スターデルタ始動とは、電動機始動時の機械的・電気的ショックを和らげるため、電動機の巻線をスター型(1-1図)に接続して、始動時の電流を直入れ時の1/3とし、加速後に巻線をデルタ型(1-2図)に接続して運転する始動方法のことです。スターデルタ始動を行う理由として、誘導電動機の固定子巻線をスター型接続にしたときと、デルタ型接続にしたときの各相に流れる電流の大きさに違いがあり、デルタ型接続のときと比べてスター型接続にしたときは、各相に流れる電流を1/3にする事ができるためです。誘導電動機の始動時は固定子巻線をスター型接続にし、通常運転時にデルタ型接続にすることで、始動電流を1/3に制限させることができるとともに、始動トルクも1/3にする事ができます。

1-1図 Y(スター)結線
このように「Yの字」のように接続された結線を「スター結線」といいます。
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回転して加速したら

1-2図 Δ(デルタ)結線
このように「三角形」のように接続された結線を「デルタ結線」といいます。
またスターデルタ始動時の結線端子配列も重要です。結線を間違えると電動機が始動しなかったり、焼損の可能性もありますので注意が必要です。
電動機の端子配列は下記のようになっているものがあります。(各端子が電線で引き出されているものもあります。)

電動機の端子箱
上記のような電動機を直入始動方式でする場合はデルタ結線となりますので、上下の端子を短絡することで結線できるようになっています。
スターデルタ方式の回路図などは別の投稿で掲載いたします。

